(のこぎり)について

◆鋸の各部名称   
◇主な用語
・刃渡り・・・のこぎりの先刃から元刃までの距離を言います。
 通常の呼びサイズ(尺寸呼び)とは異なる場合がありますなります。
・ピッチ・・・のこぎりの目と目の間隔を言います。ピッチが大きくなれば粗く、小さければ細かくなります。また、何寸目と言う表現の仕方もあります。
・刃幅・・・刃先から背までの距離を言います。刃幅が広いほど真直ぐに切断し易くなります。
◇鋸のサイズ(寸法)
昔の鋸は鋼(鋸身)と鉄(コミ部)マチ部で鍛接し、その鋼の部分の長さを尺寸呼んでいたと考えられ、今でも尺寸で呼ばれる事が多いが、単純にその呼び名をミリ換算しても実際の刃渡り長とは違ってきます。 例) 呼び名 尺寸(ミリ換算=約300mm)/刃渡り=270mm
通常刃渡り寸法は(ミリ)で表示されます。
 
◆鋸の見分け方 ◇良いの鋸
・のこぎりを縦に見てアサリが左右均等に出ている。
 (材料切断時、アサリが均等でないと、アサリの多い方へ曲がってしまう)
・上刃、下刃、上目共に良い刃付けが良いもの。
・鋸を軽く曲げた時に、たわみが中央にくるもの。

◇横びき歯と縦びき歯

◇鋸の種類
・切る材質・用途により様々な種類・大きさがある。
・切れなくなったら刃を交換する替え刃式の鋸も各種ある。
◆鋸の使い方 ◇使用方法(一般)
・縦挽きは(ノコ目が粗い方)木目と同じ方向。
 横挽きは(目が細かい方)木目と垂直の切断に使い分けます。
・挽き始めは鋸を縦て気味で、切り出し部分に親指の爪の部分で位置決めを行い、静かに引き始めます。(A図) 
・始めはストロークを小さく、材料の食い込みが出来たら大きくします。
・鋸は引く時に切れるので、力を入れず鋸の重さを感じて切りましょう。

 (力任せは真っ直ぐ切れない要因です)
・切断時の鋸と材料の角度(切込み角)(B図)は30度が一般です。
 (硬い材料は角度を立て(45〜60度) 軟材・薄い材料は30度以下が良いでしょう)
 ※切る材料の厚みが増すにつれ角度も立てて切る) 例:厚み50mm・・・60度

B図 (鋸引き角度)          A図      
◆鋸の手入れ ・第一に錆びを防ぐことです。
・水気が付いたら乾燥させ、防錆油を塗って軽くふき取り、新聞紙等に包んで保管する。

  (サラダ油、天ぷら油でも可)
◆鋸の目立て ・鋸は使用中に刃先が磨耗し、切れ味が悪くなっていきます。
目立てとは、目立て『ヤスリ』で刃を研ぎ又、狂い・アサリを『鎚』で修正する事をいいます。
 ・軟材、堅木、湿材、複合材、厚さ等、材質によってアサリの幅を調節する事により
のこぎり本来の最良の切れ味を引き出すことが出来ます。

 (目立ては高度な技術を必要とすため、専門家に依頼しましょう)
◆鋸の解説・用語 鋸(のこぎり)の解説・用語集のページ
※当店では、使用目的に合わせた目立て作業後の販売・修理を行っております。

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